◆ この回のポイント
丁寧語(です・ます)と常体(だ・である)は、文章の「雰囲気」を決める大事な要素。
どちらが正しいというより、「混ざると違和感」が出てしまうのが問題です。
この回では、文体が混ざってしまう原因と、それによって起こる“読者のモヤモヤ”を取り上げます。
◆ 悪文見本(※反面教師としてご覧ください)
国内旅行は、誰もが一度は経験したことがある娯楽だと思います。そして、計画を立てる時には、人それぞれのこだわりが現れるものだ。けれども、準備をしっかりすることが大切ですけど、行き当たりばったりも案外楽しかったりするのだ。どちらが正しいというわけではないが、自分に合ったスタイルを見つけていくことが、旅の醍醐味です。
◆ 修正文(読みやすい例)
国内旅行は、誰もが一度は経験したことのある娯楽です。
そして、計画を立てる際には、人それぞれのこだわりが現れます。
準備をしっかりすることも大切ですが、行き当たりばったりの旅が案外楽しいと感じる人もいます。
どちらが正しいというわけではなく、自分に合ったスタイルを見つけることが、旅の醍醐味といえるでしょう。
◆ 添削ポイント
• 文体は統一が基本ルール
→「です・ます」と「だ・である」は文章の空気感が違うので、混ざると読者が混乱します。
• “ですます調”はやさしく丁寧、“だである調”はやや堅め
→ ターゲットやメディアに応じて、どちらかに統一する判断が必要です。
• 文体の切り替えは“意図的にやる”ならOK
→ たとえば対話パートと解説パートを分けるなど。無意識で混ざるのがNG!
◆ まとめ 〜この回の学びを振り返ろう〜
• 文体は「統一」こそが読みやすさの鍵
→ 自分の中でスタイルを決めて書こう!
• 「何となく書いたら混ざってた」は避けよう
→ 書いたあとに必ず見直すクセをつけると、文体ミスに気づきやすくなります。
• 「口調」が混ざると、読者の信頼感も揺らぐ
→ 小さな違和感が積み重なると、「なんか読みにくい…」につながってしまいます。
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次回からは「読み手視点」シリーズに入ります。
Lesson 04では、「あなたは誰に話しかけてますか?」というテーマで、ターゲット設定の重要性について見ていきましょう!

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