【Lesson 01】
◆ この回のポイント
伝えたいことが多すぎると、1文の中にあれもこれも入れたくなります。
でも、読む人の頭の中はフリーズ寸前。情報を「盛りすぎる」と、せっかくの文章も読まれずスルーされてしまうかも?
この回では、「一文一義(=一つの文で一つのことを伝える)」の大切さと、「文を切る勇気」の持ち方を学びましょう。
◆ 悪文見本(※反面教師としてご覧ください)
国内旅行というものは、何かしらの目的があるようで実はそうでもない場合も多くて、例えば友人との予定がたまたま合ったとか、なんとなく気分的に行きたいと思っていた時期が重なったとか、いろんな理由がある中で計画というものが立てられるが、それに対して準備不足による失敗談も少なくないので、やっぱりしっかり決めておくべきかという意見もあるのだが、それでも行き当たりばったりが楽しいという声もあるわけである。
◆ 修正文(読みやすい例)
国内旅行には、さまざまな目的があります。
たとえば、友人と予定が合ったからという理由や、なんとなく気分的に出かけたくなったからというケースもあるでしょう。
こうして計画を立てる人も多いですが、準備不足で困ってしまうことも少なくありません。
一方で、「行き当たりばったりでも楽しい」と感じる人もいて、それが旅行の魅力だという意見もあります。
◆ 添削ポイント
・一文一義を意識!
→ 一文であれこれ詰め込むと、読み手が理解しづらくなります。
・読点の使いすぎは息切れのもと
→ 「、」が多すぎると、どこで切っていいかわからず読みにくくなります。
・接続詞を使い回さない
→ 「〜だが、〜だが、〜である」式の迷走は読者に負担をかけます。流れを整理しましょう。
◆ まとめ 〜この回の学びを振り返ろう〜
- 一文で伝える内容は、ひとつだけにする。
→「一文一義」を意識することで、読者の理解がスムーズになります。 - 盛りすぎ注意!欲張ると逆効果。
→ 伝えたいことが多くても、焦らず文を切りましょう。文章にも“呼吸”が必要です。 - 「読める」と「読みやすい」は違う。
→ 書いた本人にはわかっても、読者にはわからない構文になっていることがあります。必ず“読まれる目線”を持ちましょう。
次回は、「助詞のズレが生む違和感」について取り上げます。
「てにをは」がズレると、伝わるはずの意味がどんどんズレていく…?初心者がつまずきやすい“文章の地盤”をチェックしていきましょう!

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