【Lesson 09】
◆ この回のポイント
「事実」や「特徴」を並べても、読者の心は動きません。
読者が知りたいのは、「それって私にとってどんな得があるの?」という“ベネフィット(利益)”。
この回では、「で、何がいいの?」にしっかり答える文章の作り方を学びます。
◆ 悪文見本(※反面教師としてご覧ください)
この温泉地には大浴場と露天風呂があり、夜には星空を眺めながらゆっくりくつろげます。
駅からは徒歩15分で、途中には地元の商店街もあります。
泉質は弱アルカリ性で、お肌がつるつるになると言われています。
宿泊料金は一泊1万円からで、夕食には地元の新鮮な食材が使われています。
◆ 修正文(読みやすい例)
週末に疲れを癒したい方には、この温泉地がぴったりです。
星空を眺めながら入れる露天風呂は、心も体もゆるめてくれます。
駅から徒歩15分とアクセスもよく、途中で商店街に立ち寄る楽しみもあります。
お肌がつるつるになると評判の泉質で、日々のストレスをリセットしましょう。
◆ 添削ポイント
- 事実を並べるだけでは読者は動かない
→ 「星空」「泉質」「商店街」などは情報。読者にとっての意味=ベネフィットが抜けている。 - “だからどうなるか”まで書いてワンセット
→ 「星空の露天風呂 → 癒される」「弱アルカリ泉 → 肌が整う」のように、読み手に効果を伝える。 - ベネフィットは“感情に響くこと”がカギ
→ 単なる機能説明じゃなく、「行ってみたくなる気持ち」にフォーカス!
◆ まとめ 〜この回の学びを振り返ろう〜
- 読者が求めているのは「自分にとってのメリット」
- 事実+ベネフィット=伝わる文章!
- ベネフィットは「想像させる力」で書こう
次回からはいよいよ第4章「ペルソナとトーン」編!
Lesson 10では「“誰に話すか”がすべてを決める〜ペルソナで変わる文章設計〜」をテーマに、情報の粒度や語り口が変わる理由を見ていきましょう!

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