トランプが「関税をかける」と言った。
それだけで株価は12%下落し、為替も大きく乱れた。
これは経済の話に見えて、実は“人間心理の連鎖”にすぎない。
■ 市場が崩れるとき、何が起きてるのか
僕らはニュースや数字を見て「判断してる」つもりでいるけど、
実際は、感情に振り回されて行動しているだけかもしれない。
たとえば、こんな流れ。
1. 「損したくない」が最初に動く(損失回避バイアス)
人間は、得をしたい気持ちよりも「損を避けたい」感情の方が強く働く。
だから「なんかヤバそう」と思った瞬間に、まだ確定していない未来から逃げたくなる。
2. 自分の行動を正当化し始める(確証バイアス)
一度売った人は、「売って正解だった」と思いたくなる。
だから、不安を裏付ける情報だけを選んで受け取り、ますます「やっぱり売ってよかった」と思い込む。
3. 周囲の行動に巻き込まれる(群集心理)
誰かが売る。
SNSがざわつく。
チャートが動く。
この連鎖の中で、人は「自分の判断」で動いてるつもりが、
実際は“空気”に流されて動いている。
■ 正しく判断したいわけじゃない
心理学的に見ると、人は「正しく判断したい」わけじゃない。
「不安から抜け出したい」だけ。
そしてこの“逃げたい本能”が、群れの中で連鎖し始めたとき、
市場も、為替も、信頼も、全部崩れていく。
■ これ、ビジネスの現場でも同じことが起きてる
僕は心理学を学びながら、iPhone修理店を経営している。
日々、お客さんの表情・言葉・迷いから、「この人は今どんな感情で動いているのか」を見るようになった。
「損したくない」
「騙されたくない」
「判断を間違えたと思いたくない」
──接客の現場もまた、“人間の心理バイアス”で動いている。
■ 心理を知ると、落ち着いて動ける
相場が崩れたときも、店でクレームが起きたときも、
いちばん冷静でいられるのは「人間のバイアス構造」を知っている人だ。
次回はこの心理の流れを、接客や商売の現場にどう応用できるかを掘り下げます。
【おまけ】
人は理性的に見えて、かなり感情で動く。
でもそれに気づけた瞬間から、ちょっとだけ選べるようになる。
“流されずに選ぶ”って、それだけで価値がある。
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