飲食店で「入りにくい…」と感じさせる原因のひとつが、“ガラガラに見える”こと。

でも実際には、席が空いてる方が快適だったりもする。
じゃあなぜ、「混んでるように見える店=入りやすい」って印象になるのか?
その理由は、人の心理にある“錯覚”と“群集バイアス”です。
にぎわいは、演出できる
たとえば、最初に入ったお客さんをどこに座らせるか。
これだけでも、店の見え方は大きく変わる。
- 壁際や角ではなく、中央や入り口から見える席に
- 人と人の距離が“近すぎず、離れすぎず”になるよう配置
- 照明で“奥の空間”に人の存在感を出す
これらを意識するだけで、
「お、ちょっと混んでるな」「人気ある店っぽい」という印象が生まれます。
心理学でいうと…
- 群集心理(crowd psychology)
人は“人が集まっている場所”に安心感を持ちやすい - 社会的証明(social proof)
他人が選んでいるものを「自分も選ぶのが正解だ」と感じる - 近接の法則(ゲシュタルト心理学)
適度な距離にある人や物は“ひとまとまり”に見える
つまり、人の配置や照明の工夫だけで「人気があるように見せる」ことは可能なんです。
にぎわいの正体は「感覚の連鎖」
入り口から“視界に入る人の数”や“音の厚み”、

空間の奥にある“気配”が、にぎわいを錯覚させてくれる。
これもまた、実際のクオリティではなく、「どう見えるか」で判断されている例です。
現象を仕掛ける2つ目の技術
前回は「居心地の錯覚」をテーマにしました。
今回は「にぎわって見える錯覚」で、もうひとつの“最初の現象”を起こす仕掛けを紹介しました。
次回からは、この“起きた現象”を、どうやって「再現可能な型=概念」にしていくかの話に入っていきます。
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