「たまたまうまくいった」を、再現できる“意味”に変える──スキーマの心理学

接客でも、営業でも、ライティングでも。

「なんか今日はうまくいったな」という日がありますよね。

でも、そのまま放っておくと、

それは“たまたまうまくいった”で終わってしまう。

■ 現象を“意味”に変えると、再現できるようになる

心理学では、経験から“意味”を見出し、

自分の中にパターンとして定着させていくことを

「スキーマの形成(schema)」といいます。

たとえば──

  • 柔らかく話しかけたら相手が心を開いた
  • 奥の席に案内したらお客さんがゆっくり食事できた
  • 商品の説明を一言減らしたら、返答率が上がった

こういう「なんかよかった気がする現象」

「なぜよかったのか?」という意味を与えること。

それが、概念化=再現性のはじまりです。

■ スキーマとは、「自分の中にある思考の型」

スキーマとは、“こういうときはこうすればいい”という認知の枠組み。

これは、たくさんの現象を積み重ね、意味を見出すことでできていきます。

現場では、感覚的な引き出しにもなりますし、

後輩やアルバイトに教えるときの“判断軸”にもなります。

■ 現象を放置すると、成長が止まる

逆に、経験したことをスルーしてしまうと──

  • 「なんかよかった気がする」で終わる
  • 次に似た場面で再現できない
  • 成長実感も薄くなってくる

だからこそ、“意味づけ”というひと手間が、積み重なるほど武器になる。

■ これは「経験を知識に変える」第一歩

感覚や偶然の中に、“意味”を見つけること。

その意味が、次の行動の土台になる。

これが、経験を“自分だけの知識”に変える方法です。

■ この投稿は全5回シリーズの3回目です

前回までは「錯覚を使って“現象”を仕掛ける方法」を話しました。

今回からは、その現象に“意味”をつけて再現していくフェーズに入ります。

次回は、「意味を“構造”に変えて、汎用性のある“型”にする話」をお届けします。

▼シリーズ全体と応用はこちら

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