最初から「AIに全部やらせよう」と考えていたわけではない。
そもそもは、複数のWebサイトを動かしていて、「記事をもっと増やしたい。でも自分で全部書くのは無理」という、わりと普通のところから始まっている。
そこでAIを使い始めた。Claudeは構成や文章、Anneは画像生成やブラウザ操作、CodexはWordPressやコード修正、GeminiはスプレッドシートやGAS。だんだん役割分担ができてきて、気づけば小さな制作会社みたいになっていた。社員、全員AIやけど。

自動化したら、なぜか配管工になった
そのうちローカル環境にn8nを入れて、IFTTT、スプレッドシート、Claude、WordPressなんかをつなぎ始めた。ネタを拾って、記事を書かせて、WordPressに送る。少しずつ自動化の範囲を広げていった。
このへんは過去にもいろいろ書いている。




最初は「うわ、便利」と喜んでいたんだけど、自動化すればするほど配管が増える。
ここで分岐して、ここで例外処理して、画像はこっち、記事ごとのルールはこっち。気づけば僕は記事を書かずに配管の面倒を見ていた。何をしているんだ?


2026年9月28日、Skillを試してみた
そこで試したのがChatGPTのSkill。
まず僕が仕様の叩き台を書いて、AnneにSKILL.mdとしてまとめてもらった。ネタ選定、サイト判定、本文作成、画像生成、アイキャッチ、スラッグ、抜粋、WordPress投稿、ネタ帳の処理済み更新まで。
要するに「記事を書く」という仕事を、本文を書くことではなく、最後まで全部終わらせる仕事として定義してみた。
で、最初の実験。
400文字くらい書いて終了。画像もなし。
違う。そうじゃない。
AIあるあるだけど、こっちが「記事を書いて」と言うと、本当に記事本文だけ書いて満足して帰る。いや、帰るな。画像もアイキャッチもスラッグも残ってる。
そこでSkill側を修正して、「記事を書くとは、指定した全工程を完了すること」とした。
「足つぼ書いて」で最後まで走った
修正後に「足つぼ書いて」とだけ指示してみた。
すると記事を書き、画像を作り、本文に差し込み、アイキャッチまで設定した。
さらにジャンルも細かく指定せず、「画像は段落の数だけ」と投げても処理できた。


次はiPhone修理サイトで負荷試験
ここまで来たら、当然もう少しいじめたくなる。
iPhone修理サイトで、
i@q書いて。文字数は1400以上でネタ帳から良さそうなの拾って。画像は5で
とだけ指示した。
するとネタ帳から題材を選んで、2034文字の記事を作り、画像5枚まで入れて完了した。
ここで、これまでの自動化とちょっと違うものが見えてきた。
手順を書くんじゃなくて、仕事を定義する
これまでの自動化は、「この処理の次にこれを実行する」という配管を人間が作る方式だった。
Skillは少し違う。
「この仕事は、どこまで終わったら完了なのか」をMarkdownで定義しておく。あとはChatGPT側が、そのとき使える機能を組み合わせて工程を進める。
処理手順を自動化するところから、仕事そのものを定義する方向へ変わった。
僕としては、ここが今回いちばん面白かったところ。
配管を何本も引いて喜んでいたら、最後は「仕事内容を書いといたから、あとはよろしく」で済み始めた。
最初からそこに行けばよかった気もするけど、たぶん配管で散々遊んだから分かったことでもある。
そして、今やっている実験
ここまでで、短い指示だけで記事制作から画像、WordPress投稿まで走らせるところには到達した。
次は、ネタ帳に登録してあるテーマではなく、人間が渡した一次情報だけを材料にして、同じ工程を最後まで走れるか。
――というのが、まさに今。
というか、この文章そのものがその実験だったりする。


