※盛大な勘違いがあったので、その顛末をまとめました。この記事も、それなりに一生懸命書いた間抜けな話なので、読み物としてお楽しみください。時間ない方は下記リンクから答えにどうぞ。
今日になって、わりと間抜けな事実をひとつ知りました。OpenAIのChatGPT、あれって有料契約すると音声入力が付いてくるんですね。いや、知らんやったとですよ、ほんとに。AIの最前線にいるようなツラして毎日ガリガリ使ってるのに、足元のこういう機能を見落とす。私はだいたいこういう人間です。
で、なんでそれが「事件」かというと、私はここ何年か音声入力ジプシーをやっておりまして。今日その遍歴に、たぶん区切りがつきそうだからです。せっかくなので棚卸しがてら、書いておきます。
音声入力ジプシー、これまでの旅路
そもそも私が音声入力に手を出したのは、そもそも私が音声入力に手を出したのは、キーボードを叩くのが日常会話をそのまま拾えるくらい速く、嫌いではなかったものの、AppleのMagic Keyboardを使っていたこともあって、タイピングのダメージがどんどん肘や肩に蓄積し、いわゆる50肩の症状が出てしまったのが一番最初の原因です。
そして、その原因を知るために整形外科に行き、腱板断裂じゃないとか、肘とか肩にエコーを当ててテニス肘の可能性を否定したりとか、そんなことをして、キーボードはロジクールのエルゴノミクスにして、マウスもついでにエレコムのEXGっていうエルゴノミクスのマウスに変え、そして後述するタイプレスという音声入力ソフトに行き着いた。という顛末です。
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最初に課金したのが「Typeless」という音声入力ソフト。確か月3000円くらい。これがまあ、よく文字を拾ってくれた。ただ、できることが音声入力だけなんです。それ専用。悪くはないんですけど、3000円払って一機能、というのが、だんだん気になってくる。貧乏性ですみません。
次に乗り換えたのが「Genspark」。これを契約すると「Speakly」という音声入力機能が付いてくる。同じ音声入力なら、Gensparkは中にいろんなAIエンジンを積んでるぶん、こっちのほうが得やなと。実際、Genspark内のClaudeエンジンで壁打ちして、散らかった思考をまとめる、みたいな使い方もしてました。音声入力ついでに思考の整理までできる。一粒で二度おいしい、と当時は思っとったわけです。
気づいたら、Gensparkが浮いていた
ところがですね。人間、便利になると元の理由を忘れます。
私のメインの仕事道具は、いつの間にかClaude Codeと、Googleの「Antigravity」(中身はGemini)になっていました。コードを書くのも、設計を詰めるのも、だいたいこの二つ。そしてClaude Codeの使い勝手がどんどん最適化されて、トークンにも余裕が出てきた。そうなると、わざわざGensparkを開いて壁打ちしなくても、Claude Codeのほうでそのまま思考をまとめられる。
結果、何が起きたか。Gensparkを契約している理由が、ほぼ音声入力だけになっていたんです。
いや、先日パソコンを買い替えるときに、各社の料金比較をGensparkのエージェントにバーッとまとめてもらったのは、正直すごく助かりました。あれは便利やった。
便利だったという実感がこもった記事です。
でも——あれ、毎月やる作業じゃないんですよね。年に一回あるかないか。そんな「年に一度だけ刺さる」みたいな機能のために、毎月の固定費を払い続けている。これ、冷静に見るとなかなかの構図です。
こういうの、行動経済学でいうサンクコスト効果と現状維持バイアスのあわせ技なんですよ。「せっかく使い慣れたし」「解約するのもなんか面倒やし」で、惰性で払い続ける。要するに、もったいないお化けに取り憑かれて、もったいない金を払い続けるという。お化けに払う家賃です。意味がわからん。
そこにChatGPTが「音声入力あるよ」と現れた
で、冒頭の話に戻ります。同じ3000円くらいの予算感で、ChatGPTにも音声入力が付いてくると今日知った。しかもChatGPTの音声入力は、OpenAIのWhisperという音声認識エンジンがベースになっている。これ、評判としてはかなり精度がいいやつです。私の音声入力が、もしかしたら一段気持ちよくなるかもしれん、という淡い期待があります。まあ、半分は妄想ですけど。


ChatGPT自体は、実はローンチ直後からいきなり課金して使ってた古参のつもりでいました。ただ途中でいろんなAIがドカドカ出てきて、私の使い方が中途半端になって、いつのまにかメインから外れていた。出戻りです。出戻りの音声入力ジプシー。字面がもう情けない。
そしてもう一個、地味にでかいのがCodex。ChatGPTを契約すると、このCodex——ざっくり言うとClaude Codeみたいな、自律的にコードを書いて動いてくれるエージェントが使えるようになる。
そうなると私の手元に、自律的に動くエージェントが三枚そろうことになります。
- Claude Code(Anthropic)
- Antigravity(Google・Gemini)
- Codex(OpenAI)
この三つを、それぞれの得意で噛み合わせながらガリガリ走らせる。うまくハマれば、けっこういい感じで仕事が回るんじゃないか、という算段です。音声入力を整理しにいったはずが、いつの間にか「三大エージェント体制」の話になっている。手段が目的を連れてくる。AIまわりはほんとこれが多い。
解約と再契約の、せこい綱渡り
ここからは経営者というか、ただのせこい個人事業主の話です。
Gensparkは月額で払っていて、その期間が7月8日まで残っている。一方ChatGPTのほうは、以前有料で使っていたからか、私のアカウントには「戻ってきたら1か月ぶん無料で使わせてあげるよ」という案内が出ている。だったらこれを使わん手はない。


つまり、Gensparkの音声入力が切れるギリギリのところでChatGPTに再エントリーすれば、音声入力の空白を作らず、しかも1か月は無料で試せる。早く入りすぎると音声入力機能がモロに重複して、二重で金を捨てることになる。だからタイミングを見極める。サブスクの隙間を縫う、せこい綱渡りです。


こういうの、誇れる話ではないんですけど、固定費って一個一個は小さくても、積み上がるとボディブローのように効いてくる。2店舗まわしてると、月3000円の「なんとなく契約」が何本あるか、定期的に棚卸しせんと、しれっと利益を食ってます。AIツールは特に増えやすい。気づいたら同じような機能のサブスクを三重で払ってた、なんてのは、私だけやないと思うとですよ。
結局これ1個でよくない?に、たどり着くまで
ここまで書いて思うんですけど、音声入力ジプシーの旅って、要は「結局これ1個でよくない?」を見つけにいく旅やったんですよね。Typelessで専用機の良さを知り、Gensparkで「ついで」の便利さを知り、最後にChatGPTで「自分のメインの仕事道具に最初から乗ってた機能」に出戻る。ぐるっと一周して、いちばん近いところに着地しそうな気配です。
たぶん正解は、最初から「自分がいちばん長く触ってる道具に、その機能が無いか先に見ろ」だったんでしょう。新しいツールに飛びつく前に、足元を見る。わかっちゃいるけど、新しいおもちゃはやっぱり触りたいんですよね。
とりあえず私は、7月8日めがけてChatGPTに静かに出戻ります。Whisperの精度がほんとに良かったら、また機嫌よく報告します。期待外れやったら、それはそれでネタにします。どっちに転んでも書くことはある。雑記ブログのいいところは、そこですね。




