「LINEスタンプ市場はもうオワコン」「今から参入しても売れない」という声をよく耳にします。確かに市場はすでに飽和状態(レッドオーシャン)です。しかし、作成プロセスに目を向けると、今はAIを使って非常に効率よく作業できる時代になりました。
Geminiなどの生成AIと編集ツールを組み合わせると、アイデア出しから画像作成、販売申請までがたった30分ほどで終わります。時間やコストをほぼかけずに試せるため、副業としての取りくみやすさは格段に上がっています。
このようにごちゃごちゃ書いてみましたが、まあやってみればいいやん、という話です。
ちなみに、今回作ったスタンプです。完全にAI任せです。
修正も一切していない状態です。


これはできがイマイチですね。利用シーンが想像しにくい。


こっちの方が使える感じです。プロンプトを調整したら、いくぶんよくなりました。
うろ覚えのプロンプトを石井が自分なりに再現してみた
今回の取り組みのきっかけは、YouTubeかどこかのWebサイトで見かけた「感情を刺激するLINEスタンプで副業!」みたいなテーマでした。元のプロンプト自体は覚えていなかったため、私(石井)が記憶をたどりながら、自分なりにプロンプトを再構築して試してみました。
Geminiと壁打ちしながらネタを出し、感情や共感を誘うようなメッセージ性を意識して画像を生成しています。プロンプトを作り直すひと手間はありましたが、狙い通りのスタンプ画像をスムーズに用意できました。
ネタ出しから出品まで!爆速で終わる4つの手順
実際の作業手順はとてもシンプルです。慣れてくれば、手が勝手に動くレベルでサクサク進みます。
Geminiでネタ出しと壁打ち:どんな感情やあるあるネタをスタンプにするか、AIと対話してアイデアを固めます。
画像プロンプトの作成と出力:Gemini(Nano Bananaなど)にプロンプトを投げ、メイン画像1枚、タブ画像1枚、スタンプ画像24枚の計26枚を出力します。(枚数に関しては、どんなネタが出てくるかによって変動します。)

Canvaでリサイズと背景透過:Canvaでサイズ調整と背景透過を行った上で、以前作った画像のサイズを指定サイズに変換するだけのアプリにリネーム機能を付けたので、それを利用してワンタップでリネームまで終わらせます。
LINE Creators Marketで販売申請:仕様に合わせてファイル名を変更し、タイトルと説明文を入力して申請を出します。
Geminiのトークン消費量はたった1%!連投しても大丈夫
「AIで24枚も画像を生成したら制限に引っかかるのでは」と思うかもしれません。実際にGeminiで24枚を作成し、トークン(利用枠)の消費量を測定してみました。
| 制限の枠 | 作業前の使用量 | 作業後の使用量 | 実際の消費量 |
|---|---|---|---|
| 5時間枠 | 7% | 37% | 30% |
| 1週間枠 | 11% | 12% | 1% |
5時間枠の30%消費は、少し時間を置けば回復します。1週間制限の枠で見ると、1セット作ってもわずか1%しか使っていません。生成AIのリソース制限をほとんど気にせず、日常的な作業として作れます。
「使いたくなる」心理学のメカニズムを解説
心理学を学んでいる身として、そちら側も少し解説します。
今回のプロンプトは、単に見た目が可愛い画像を作るのではなく、受け取った相手の感情を動かす仕掛けを入れています。誰かが使い始めたら「自分も使ってみたい」と周囲に伝染していく連鎖を狙っています。この裏には、心理学の合理的な理由があります。
あるある効果(共感性周知・バーナム効果の派生):「これ、めちゃくちゃ分かる」という深い共感を惹き起します。
情報バスカスケード・バンドワゴン効果:周囲が使い始めることで、集団の中で「使いたい」という波が広がります。
情動感染(Emotional Contagion):スタンプのニュアンスが直感的に相手へ伝わります。
内集団ひいきにおける共感の共有:身内のグループや関係性において「共通言語」として機能します。
社会的割引と役割による期待:直接言うと重い感情表現も、スタンプで軽やかに代行します。
心理的リアクタンスの回避:ストレートに伝えると反発を招く言葉も、マイルドに届けることができます。
レッドオーシャンで生き残るなら「定点観測」が効く
LINEスタンプ市場はライバルが多く、1セット出せばすぐに稼げるほど甘くはありません。具体的な売上施策には別の工夫が必要です。
しかし一方で、LINEスタンプは「リリース後はメンテナンス不要の自動販売機になる」という大きな強みがあります。一度出品してしまえば、売れても売れなくても追加コストはかからず、常に売れる可能性だけが残り続けます。
「作業時間30分・トークン消費1%」という低コストであれば、ノーリスクで検証を継続できます。たとえば週3本ペースで定期的に出品し、どのようなテーマやデザインが響くかを観察する「定点観測」しながら、ブラッシュアップしてみるとか。
ローリスクで試行錯誤を繰り返し、データを集めて改善していくスタイルこそが、今のAI時代に合った賢い立ち回りの一つかと思います。
※ちなみに石井は、Google AI Proという月3000円のプランと、Canvaは月1000円程度の有料プランを使ってます。
Canvaはワンクリックで背景透過ができるっていうのが、1000円以上の価値があると思ってます。まだ課金してない人は、課金する価値ありますよ、画像を触るなら。


